『 おお・・練習を始めたな・・。 』

今朝、鶯の声に気づきました。   初めから < ホ~ホケキョ。 > とは鳴かないもんです。
毎年練習時期?があって 微笑ましく聞いております。

 『 ホ~ゲッ。 ・・あれ? ケキョ? おかしいなあ。 』   『 ホ~ホゲッヶッ・・・・。』
 『 もう一度。  ケキョ! ・・・あれ? これは後だった。 』   『 ホ~ホッケッキョ? 』

 満足いかないらしく、涙ぐましい努力が続きます。

 朝は色んな鳥がやって来てさえずります。 見えますかねえ。     南天の実を食べにきたのもいます。
 遠くでまだ 人知れず練習中の鶯君。

 ・・・いや、大きな声なんでバレバレですが。   がんばれ、必ず報われる!

 130kmを走り広島市内のご法事に。
門徒総代長も務めて下さっていたお方の17回会です。 ご長男さまの新居で 先ず入佛のお勤めから。

 お父さんお母さんがお亡くなりになって随分お悩みになってから、仏様を 生活の場・広島へ遷仏。
とても立派な大きなお仏壇は新居には入りません。

 『 阿弥陀様だけは、私が抱いて参りました。 』      そう仰る長男さま。

お仏壇には、少し大きいかな・・と思える真鍮の香炉。  以前ご相談していた様に 代々の方が大事にされてきた御道具を置いて頂いています。
     大きさのつり合いなんかより よっぽど大事な事がありますよねえ。 いいお荘厳です。

 帰り際に奥様が 『 帰られたらお母様によろしくお伝えください。 これ お土産をお母様に。 』
 『 かく寿司 』 と言いますか?
『 押し寿司 』 といいますか?

 『 今、帰って来た。 』

      得度習礼所に12日間入っていた息子から電話。
京都にいれば迎えにいってもやれましたし、家にて帰りを待ってやる事もできましたが、なにせ今は島根の私。

 『 おお、そうか。 どうだった? 何がしんどかった? 』
 『 う~ん・・よかったで。 』
 『 ほう、よかった? 』
 『 大学の4年分位 勉強した気がするでえ。 』  ( そりゃ お前、ふだん いかに何にもしとらんかって事だ。 )
 『 そうか。 』

 『 どうやって帰った? タクシーか? 』 ( 洋服普段着をもって行ってないもので、そうしたかなあ・・と。 )
 『 いや、電車で。 』
 『 坊さんのカッコウのままでかいな? そりゃまた 勇気のある・・。』 (笑)
 『 ほとんどが トイレなんかで着替えて帰ったけどなあ。 』
 『 出る時先生に言われたやろ? このまま帰って、今日は玄関から入らずに 本堂から入って、先ず 阿弥陀  様に得度の報告をしろと。  俺の時もそう言われた。 』
 『 ああ、そうしたかったんで 電車で帰って今、うちの仏さまにお参りしたで。』



 ・・・・・・・・・おやじ。   おじいさん。  西蓮寺の僧侶が生まれたで。  お二人の様にきちんとした・・。
    ≪ ほう、ほう。 そうか。 ≫  ( 耳には聞こえぬ声 )
             先はどうなるかは分らんがな ( 微笑 )

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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