

130kmを走り広島市内のご法事に。
門徒総代長も務めて下さっていたお方の17回会です。 ご長男さまの新居で 先ず入佛のお勤めから。
お父さんお母さんがお亡くなりになって随分お悩みになってから、仏様を 生活の場・広島へ遷仏。
とても立派な大きなお仏壇は新居には入りません。
『 阿弥陀様だけは、私が抱いて参りました。 』 そう仰る長男さま。
お仏壇には、少し大きいかな・・と思える真鍮の香炉。 以前ご相談していた様に 代々の方が大事にされてきた御道具を置いて頂いています。
大きさのつり合いなんかより よっぽど大事な事がありますよねえ。 いいお荘厳です。
帰り際に奥様が 『 帰られたらお母様によろしくお伝えください。 これ お土産をお母様に。 』 『 かく寿司 』 と言いますか?
『 押し寿司 』 といいますか?
『 今、帰って来た。 』
得度習礼所に12日間入っていた息子から電話。
京都にいれば迎えにいってもやれましたし、家にて帰りを待ってやる事もできましたが、なにせ今は島根の私。
『 おお、そうか。 どうだった? 何がしんどかった? 』
『 う~ん・・よかったで。 』
『 ほう、よかった? 』
『 大学の4年分位 勉強した気がするでえ。 』 ( そりゃ お前、ふだん いかに何にもしとらんかって事だ。 )
『 そうか。 』
『 どうやって帰った? タクシーか? 』 ( 洋服普段着をもって行ってないもので、そうしたかなあ・・と。 )
『 いや、電車で。 』
『 坊さんのカッコウのままでかいな? そりゃまた 勇気のある・・。』 (笑)
『 ほとんどが トイレなんかで着替えて帰ったけどなあ。 』
『 出る時先生に言われたやろ? このまま帰って、今日は玄関から入らずに 本堂から入って、先ず 阿弥陀 様に得度の報告をしろと。 俺の時もそう言われた。 』
『 ああ、そうしたかったんで 電車で帰って今、うちの仏さまにお参りしたで。』
・・・・・・・・・おやじ。 おじいさん。 西蓮寺の僧侶が生まれたで。 お二人の様にきちんとした・・。
≪ ほう、ほう。 そうか。 ≫ ( 耳には聞こえぬ声 )
先はどうなるかは分らんがな ( 微笑 )