9月22日、秋分の日・彼岸のお中日。彼岸法座を開きました。

今年の夏は長雨の後大変な暑さが続くと思っていたら、あっという間に秋深まっていました。
小さい秋見つける時間なかったくらいに。この日は寒いくらいの朝も日中には心地よい爽やかなお天気にて皆さまと法縁の一日をご一緒させていただきました。

お昼食準備並びにお茶接待の心強い世話役の皆さまは早朝よりお集り頂きました。「おはぎ」が無いのもさみしいからと、お家から「おぜんざい」作ってきて頂いたかた。「栗ご飯」にしましょうと、栗を剥いて持ってきて頂いた方。前日に野菜持ってきて頂いたかた。前々日に清掃お手伝いに来て頂いたおかた・・・。有難いかぎりです。それぞれが迎えられるお彼岸です。

庭に真っ赤な一本の「彼岸花」。
みんなと離れて一本だけ咲いています。
葉っぱをつけず真っすぐ天に向かって咲く不思議な花です。色々な名前があります。「曼殊沙華」は天から降る華のようだからでしょうか。    お墓のまわりに多いからか「墓花」「死花」(根に毒分があり土中からの侵入虫を防ぐ為に植えられたとの説が)。
葉と花の時期が一緒ではないので「歯っ欠けばばあ」(葉が無い=歯が欠けている・・なぜジジイではないんでしょう)。あまりいい名前が日本にはありませんがお隣・韓国には素敵な名前があります。  「相思花」。

「葉」と「花」の時期が違う、一緒にいる時がない。だからお互いに相手を思っている花。
「あの方、今頃どうしているかな?」と。  なんて素敵に見ておられるんでしょう。  他とちがうのを変だ・おかしい、とは見えずにその内面をに分け入ってひとつになって感じられたんでしょうか。

同じものを見ても、見るひとによって見るひとのこころによって「見える世界」は全く異なっていることを改めて感じます。  『 花が綺麗なのは、あなたのこころが綺麗だから 』という言葉を思い出します。    ( ・・反対もありますね。花が雑草に見えるのは・・失礼。)

いずれにしても誰かがつけた花の名前。わたしはこの花をこう呼ぶ、とわたしと花の間にしか分からない名前をつけてもいいですね。    さて、あなたは 何と名前つけて呼びますか?









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『一分間法話がやってくる』 住職が「お話」をお届けいたします。 山寺に訪ね来て頂いた貴方さまと 庭を見ながらお話しするように お茶を飲みながらお話しするように。 日々の身近な出来事・聞こえた言葉について あれこれと。 いそがしい毎日・あわただしく過ぎる時間に中にあって 「ホッ」とするひと時を 「ハッ」とする気付きを。 「お話が届く時」は 貴方さまが「山寺に訪ね来て頂いた時」です。 是非ご一緒させて頂きたく存じます。 ご登録をお願い申し上げます。 拝

やっと風に涼しさを感じる頃になりました。
明日から一週間のお彼岸、明日が彼岸の入りです。

お彼岸までに間に合いますか?というご依頼の掛軸修復のお仕事がありました。あるお寺さま「門徒さんがこの度お内仏(お仏壇)を新しくされるのですが、今度のは以前のより少々小ぶり。ご本尊・両脇軸をそのサイズに合うように新しくお迎えしてもいいのですが、長くお礼してきた三幅を小さく仕立て直す事は出来ますか?かなり小さくしなくてはなりません、本紙そのものの上下をカットしなくてはならないとおもいますが、それでも出来るなら・・」と。

掛けられる壁面の縦横寸法をミリ単位で確認しながら。
着金軸先もギリギリまで内に納めて、本金の裂地も上下はギリギリまで細くして。  可愛らしくという言い方は不遜でありますが、スッキリとシンプルにスタイリッシュに修復仕上がりました。

新しいお家に迎えられるのでしょうか。 お子さんのお家に受け継がれるのでしょうか。
何にせよ、長くお礼させて頂いていた仏さま、お姿は少々変わられてもそのおこころを繋いでいかれるというお話に感じ入りつつ修復作業させて頂きました。

西蓮寺の彼岸会はお中日の9月22日にお勤めさせて頂きます。午前は9時半から、午後は1時半からです。
ご一緒にお勤めさせて頂きます。

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旧知の画家・沖谷晃司さん参加の五人展。 この度も一か月前位から少しづつ画を持って何度も来宅され、一緒に裂地を選び軸装・額装を考えました。
今日はご本人居られませんでしたが、お二人のメンバーが在廊されていて少しお話伺いながらそれぞれに個性ある作品に出会ってまいりました。

五人の共通点はやはり「線」でしょうか。 
ためらいの無い「線」。 それは真っすぐであっても、弧を描いてあっても。    雨が降っています。 似合いますね。

京都画廊 art space Meisei にて 8月2日まで。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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