12月8日、イチョウ越しの阿弥陀堂。
近況。
ご縁頂いて京都芸術大学に招聘講師として伺う事になりました。表具師として頂いたお話、4日の午後まずは90分ばかり20人の日本画専攻の学生方に「表具あれこれ話」。
実際見てもらった方が楽しいかと思い特徴ある掛軸を数幅持参いたしました。
最初の概要説明では少々退屈そうだった(?)学生も、実際に現物を見ながら「何をどう考えて裂地を選び、寸法を決めるのか。それにより画の見え方がどう変わるのか。」という話には眼差しに輝きの違いが見受けられました。 これから描き続けられる中で額装は茶飯事でしょうし、ひょっとしたら軸装される事もあるでしょう。 この時間が方々の何らかになる事を願います。
今後、制作されつつある大作数点の裏打ち実習に入ります。 よろしくお願いいたします。
話変わりまして、もひとつ近況。
かねて依頼していた『華葩』、スケルトンの華葩。両手で温めるとユックリ花びら状に曲がってくる華葩。 金珉氏にデザイン依頼していたものがやっと韓国から届きました。
十年以上前に制作した時、人気のあった「花びら蛙」はリクエストしておりました。 そして彼の画集で見た「小鹿」も。 ≪鹿野苑≫謂れを浮かべながら。 (鹿野苑、釈迦四大聖地のひとつ・さとりを開かれた後最初に法を説かれた地=サールナート。 ちなみに四大聖地とは、〇ルンビニー<お生まれの地・生誕地> 〇ブッダガヤ<おさとりを開かれた地・成道地> 〇サールナート<最初に法を説かれた地・初転法輪地> 〇クシナーガラ<ご往生の地・涅槃地>)
数枚づつ入れる簡単な袋も頼んでおいたら、なんと珉氏 封筒デザインまでして送ってくれました。折り紙の「船」を描いてくれました。なぜこれを描こうとしてくれたのか・・また、出会った時に聞いてみたいものです。 そして封筒のこのしっかりした素材に驚き喜び。
さて、これから如何いたしましょうか。色々考えてはありますが・・上手に扱いたいものです。
西蓮寺十七代住職釈知浩 古書画保存修復師
山に囲まれ狸がお参り・・・
そこにあなたも仲間入り・・・
ようこそ ようこそ。
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