必獲入大会衆数。

今年も報恩講を迎える事が出来ました。 
ご門徒さま方と共に、そして遠くは岡山から近くは西蓮寺門徒さまではない有縁のお方々と共に。

何日も前からのお心配り頂いての事。仏具お磨き、本堂並び境内地清掃、お斎野菜物ご持参。
そして当日参集下さった皆さま、ご出勤のご法中、 ご講師先生。この日一日のこととはいえ多くのお力添えあっての事と感謝の限りです。 

二年ぶりのお越し頂いた先生のお話。
小林一茶の一句 ≪ 猿も来よ 桃太郎来よ 草の餅 ≫。  先生、なんとこの句は一茶が鬼の心持ちで詠んだ句と。 どういう事かとお聞きするうちに、そうとしか読めなくなってしまいました。 鬼は真宗門徒であったと(笑)。  なるほど。

世の中様々な事ございますが、自分が立っている立場によってしか受け止められません。 それが決してすべてでは無く、どうあっても正しいという事でも無いのだという事に思いを致さねばなりません。  よしよし苦労したがこれで何とかこれで良し、としているその横で悲しく悔しくそっと誰にも見えぬように泣いているひとがいるかも知れません。

立場は違えど同じものを抱えているわたし達である、と怨親を超えて同じ場所に座り同じお話を聞かせて頂く場所が『俱会一処』のこの本堂でありたいものです。

帰入功徳大宝海 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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