≪ 第13回現代日本画の試み展 ≫。

今年も表装ご依頼いただき参加させて頂きました、≪ 現代日本画の試み展 ≫。 
今回は、参加10名の画家作品のうち6点作品の軸装を。 

京都会場は昨年に続き丸太町のMEISEIにて7月19~24日、昨日は最終日作品搬出の日。 そのあとのメンバーとの懇親会にお誘い頂き会話を楽しみに出かけてまいりました。 

毎回色んなお話が聞かせて頂き正しく学びの時です。 今回も紙の話・膠の話・画と向き合う方のものの見方のお話し・・・縦横に飛び交います。 

わたしも画を見て思い描いた事を語らせていただきます。 
広い海と空のブルーの中に小さく浮かぶ白い舟・・と思っていたら 『 浮かんでいるんじゃなく、沈んでいるんです 』  とお聞きしていた一枚の画がありまして。
・・・『 沈んでいる・・。 』 

その時頭に浮かんできたのは親鸞聖人のご和讃の一首。 < 生死の苦海ほとりなし ひさしくしずめる我らをば・・ >  この苦海の生を何とか泳いでいる、泳いでいるつもりになっているかも知れないわたしが、その実 沈んでいると。 沈んである事すら知らずに沈んでいると。 
『 それはどういう事ですか? 』   『 仏教で海って? 』 
色んな問を出して下さる皆さんに、なるべく仏教真宗の専門単語を使わずにたどたどしく お話するうちに、自分の中で新しい気づきが生まれる事があります。  あるんです。

みなさんにお礼を申しました。 『 え~なんでお礼言われるんですか? 』  と仰いますけど、そうなんです。

そう言えば今回のサブタイトルは [ 余白 ] 。 単なる空白ではなく余白表現の可能性を探ります、とあります。      一日一日ひと時ひと時の積み重ねの歩みの中で、何もない空白の時間に見えて、それは無くてもいい無駄な時間ではなくて、なくてはならない [ 余白 ] であったと発見出来る振り返りがあります。 

大阪会場 寿光寺 ・ 7月28~31日 (西成区玉出東2-9-29) 


西蓮寺十七代住職釈知浩   古書画保存修復師

山に囲まれ狸がお参り・・・
そこにあなたも仲間入り・・・
   ようこそ ようこそ。

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