< 忍性 >展。

知友・読売テレビの本間氏に招待状を頂いて奈良国立博物館へ。 
明日から会期の 『 忍性~救済に捧げた生涯~ 』 展に先立ち内覧会レセプション。 

テープカットに先立ち主催者の挨拶等の後、お勤めがありました。初めて会わせて頂く真言律宗のお勤め。 

美術品展示は実に多くの、普段目に出来ない忍性ゆかりの数々。  中でも鑑真和上の生涯を描いた 「東征伝絵巻」 全五巻 (唐招提寺)。 そして私事ながらよくお話しさせていただいているもので、文殊菩薩に寄り添う 「善財童子」 (唐招提寺)。  ゆっくり拝見いたしました。  普段目に出来ない逸品は他のものが多くあるのですが、わたしは・・という事で。

さて、忍性。 学生時代学んだ微かな記憶はそのお名前のみ。 お羞ずかしいかぎり。
鎌倉時代の真言律宗僧侶、慈悲の実践に生きた方。 資料によれば伽藍堂塔はもちろん、開いた湯屋診療所5か所・架けた橋189橋・堀った井戸33か所・病人貧者に与えた衣服33000着・・・。  特にハンセン病を患うひとを毎日背負って町まで連れて行ってあげていたという話には・・・・・。 今の時代にやっと解明されてきた難病、この時代どれだけ惨い日々を送らされていたであろう方々に寄り添う勇気に。   「菩薩」 とは、「勇猛」「勇気」 である。と言われた30数年前の先生のお言葉を思い出します。 

この世の慈悲には限りがある、切りがない。と、浅学にして浅く受け取ることしか出来ていないのに勝手に解釈し動きもしないのがわたしでないか。   せめてもと、そうせずにはおれないと走り回っておられた大先輩のご生涯に触れさせていただきました。    微々ながら。   そして、大事に。 

西蓮寺十七代住職釈知浩   古書画保存修復師

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