歴史は繰り返されるのか。

25.26日 障子貼り。
上京区・同志社大近くの浄土宗門跡尼寺、光照院 ( 別名・常盤御所 )。
由緒、鎌倉・平安時代にさかのぼり、私にとってはあまりに複雑なもので頭に入りきっておりません。 ググってください。

こんな街中にこんなに広い敷地と建物があるのかと思いつつ、案内されて作業の建物へ向います。 非公開寺院ですので、中はほとんど知られていないかと。  『 この建物は昭和天皇即位の時に使われて・・・云々。 』 『 へ~。・・ 』 『 あのお堂は・・・云々。 』 『 ほ~。・・ 』  はひふへほ を口にするわたし。

いわゆる檀家門徒のない寺院、代務住職を助けようと縁のあるお方々が清掃に入られる 、その方と縁のある私に障子の話が・・・・・と、まあ なんやかやで障子貼りです。

『 ほんの1~2箇所です。 』  と言われて軽い気持ちで出向きました。  案内されました。  えっ。  『 た・・たしかに1~2箇所ですが。・・・ま・・枚数が随分これ・・。』 

部屋の中の障子ではなく、外に面している障子。 雨風の日があります、そりゃ傷むでしょう。  
汚れもかなりひどいので、まず綺麗に洗って・・・持ってきた紙を採寸して・・・いやいや、こりゃ全然紙が足りない・・・そう言えば以前もこんな事があったぞ・・・あれも北区のお寺だった・・・ああ、伏見から出るんじゃなかった・・・そういえば西蓮寺の障子襖はボロボロじゃないか・・・・ボランティアでよそのお寺貼ってる場合じゃないぞ・・・ああ、こんなに立派な庭だからこんなに蚊がやってくる・・・・・パシッ 。
悪魔の声がつぎつぎと聞こえてきます。     おはずかしいかぎり。  

一日で終わるはずが二日にまたがってしまいましたが、貼り終えてみると気持ちのいいもんです。
どなたかがまた気持ちよくご覧になれば・・いや、破れていたら気にしますが、あたり前のように気付きもせず通り過ぎるくらいが良いんでしょうねえ、障子は。

 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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