
《 食堂 おがわ 》。
『 予約の取れない人気のお店で、さっき キャンセルでも入っていないかと ダメモトで電話したら
なんと! 2時間だけなら座れるそうです。 行きますか? 』
動かないホームページを元に戻し助けてくれた 徳山くん。
お礼にと、四条で待ち合わせ。 あのあたりのお店には不案内なので、行き場所はおまかせしていました。
お洒落で情報通の彼なら、きっと 楽しいであろうと。
急きょの行き先変更で、ふたりして 夕方の街を テクテク歩きます。
『 一度 行ってみたかったんです、まだ 行った事ないんですよ。 』
『 ぼくと同い年くらいの若い料理人で・・・ 』
『 《 食堂 おがわ 》 ってお店です。 検索で、食堂って入れると 一番にあがってきますよ。
・・・ いや、ホントですって! 』
歩きながら、色々想像を膨らませてくれる 彼。 やがて、どんどん細い路地に入って行きます。
古い木造家の白い暖簾をくぐり、ガラガラっと 戸をあけて店内に。
料理場を囲む 10席ばかりのカウンター席 ( のみ ) 。 アンチックな調度品。
金属製の箸おき。 なにげなく ひっくり返してみると、
お名前が。
それで、美味しかったのかって?
それはそれは。 ふたりして顔を見合せ 頷きあいながら ゆっくり時間をかみしめました。
年 に何回か、彼について行きたいものです。 おじさん を よろしくお願いします。