≪ 齋鹿逸郎 ≫。

 仕事柄色々な方とのお出会いがあり、個展・企画展のご案内をよく頂戴いたします。
どの展にも行ってみたいのですが、残念ながらというか失礼ながらというか行けない事が多々あります。       今日も一通のご案内を頂戴いたしました。

 ≪ 七回忌記念 ・ 齋鹿逸郎 展 ≫。
 以前、< たまたま >としか言ってはいけない位たまたま作品を目にする事がありまして・・。
      『 ・・・? いったい何だ こりゃ? 』
 
 和紙の隅々にまで鉛筆のみで ビッシリ 描かれて( 埋められて? )あります。 ( 白亜・膠・胡粉も存分に使用されてあります )
 近づいてみると、さまざまな図形が細々細々に。  遠く宇宙からみた私達の営みのひとつひとつにも見えて来ますし、身体の細胞を網羅されているようにも・・。

      2007年に亡くなられており、わたしはお会いした事はないのですが、氏をよくご存知の方のお話によると、    『 彼の頭の中には設計図は全て入っていた。 』
  と。     すさまじいお話です。


 この度の展覧会。  鎌倉( ジ・ア~スにて 6月1日~6月16日 )  鳥取( 百花堂にて 9月6日~9月15日 ) 東京( 銀座煉瓦画廊にて 11月4日~11月10日 ) 
  そして、京都ではご縁深い 祇園・俵屋画廊で 9月29日~10月13日 の会期です。

 たまに思い出すという不思議な作品です。
        以前より時間をゆっくりとって、じっくり ボ~と見たく思います。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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