ご縁の深~いところですから。

  20数年、表具をしてきて、やった事のない仕事はあります。 勿論ですが。

 不思議なものでこのところ重なってやって来たのが ≪ 野点傘 ≫ の修複。
広げると2メートルはある朱色のあれです。 飾り糸の美しい立派なもの。
ひとつは全面修複。 飾り糸を全て外し、骨を開き新しい和紙を張り込み、油を塗り飾り糸を編み込み・・・。  知識も経験もないので、わたしひとりで出来るはずもなく、助っ人を頼み蘇りました。
 実にいい勉強になりました。

 そして、なぜか又やって来ました。 今度は大掛かりにはせず、部分修複との事で。
破れた箇所を目立たぬ様に直し、折れた骨部分を直すというもの。 破れているでしょ?  これを
 なんとか・・なんとか・・目立たぬように・・。
                    こんな感じでご勘弁を。   折れた骨も 金具で補強してこんな感じに。 

 仏前結婚式に使われるということです。  あそこですね、あそこ。  あそこで使われるんですから少々の無理をしてでも・・・・。    
                       させて頂きました。 
                             ご用命、ありがとうございました!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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