≪ 千羽鶴 ≫。

   『 私は千羽の鶴は折れませんので、描きました。 』

そう言って持って来られたと聞いています。   一枚の和紙に描かれた100羽の鶴、それが10枚。   ≪ 千羽鶴 ≫  ひょっとして、折るより大変だったのではないでしょうか。      

 本願寺広島別院に納めに来られた画を 額か軸に・・出来たら軸装に出来ないでしょうか・・とのご相談がありました。  『 申し訳ない、あまり予算は・・。 』 と。

 広島で原爆被害に遭われたご家族がおられる方なんだろうか・・?
      そうではなく、平和の願いをもって何かしたくて思い立たれたんだろうか・・?

        作業しながら色々な想像が巡ります。

 何にせよ、予算がどうあれ、ここは栗山表具の出番とばかりにこころよくお引き受けした訳です。 額装にすると保管場所にかなりのスペースが要りますから、思い切って軸装に。
 別院に10幅並んだところをご覧になられたら、さぞかし喜ばれるだろうなあ・・と思うと、予定よりチョッと良い裂地にしたりして。
      予定よりチョッと手を加えた表装にしたりして・・。

                               栗山の悪いクセです。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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