『浄土』の様子。

   『 浄土曼荼羅 』。
『 観経曼荼羅 』・『 当麻曼荼羅 』とも呼ばれますが、正式には 『 浄土変相図 』 です。
   浄土の様子が中央に描かれ、その回りに ( 浄土を観るさまざまな方法 ) や、( 仏の世界から見た、人間のさまざまな姿 ) が、細密に描かれてあります。
 『 仏説観無量寿経 』に説かれてあるところを画にしてあり、その経文も書き込まれてあります。
                      浄土の仏方、蓮華中に生まれる姿、そして浄土に生まれた いのち を歓迎する踊り・・・。

 

 洗いをして表面の汚れを取り去り、 裏打ちして折れ痛みを修復すると、より一層鮮やかに。 やすらぎの世界が。

 本当にこのまんまの浄土があるかどうかで無く、この画で この経典で私に何を伝えられてあるのか・・が大事な事は分っています。

 ですが・・・。     本当に こうあってほしい・・と願う時があるのも正直なところの私です。
   近しいひとの ≪死≫ に直面すると、より強く感じます。
 
 全く恥ずかしいことです。 全てのいのちを等しく感じているとは決して言えません。 
              恥ずかしい事です。                 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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