老僧。

 大変な大風の為、300m離れた送電線が 一晩中 唸り続けていました。  山陰道では 風の為、トラックが6台横転したとのニュースを聞きながら 昨日は西蓮寺からさらに 7km奥に走った所にある < 安楽寺 > 様の永代経法要のご縁をいただきました。

 立派な山門をくぐり、先ずは 80越えられた(?)ご住職が点てて下さる抹茶をよばれに、炉の切ってある座敷へ。

 寡黙なご住職と 暫し言葉少ない時間を楽しみ、講師部屋へ。         脇の小部屋には、鉄瓶が音をたてています。

 合間に白湯を頂いていましたが、夕方までずっと炭火が静かに湯を温め続けていました。     ご自分で炭焼きもされるご住職、炭の扱いはお手のもの。

 大風の後を感じさせないお庭。

 『 あの黄色いのは 何ですか? 』   『 モミジよ。 』  
 『 今頃 紅葉ですか? 』    『 そう、これから青くなっていく。 』
 『 へ~、そうですか。 わたしは 木々草花のことを何にも知らないもんで・・。  へ~。 』
            『 春モミジ。 』
 『 春モミジ・・そういう名前ですか・・。   へ~。 』

    『 知らんで、 ・・ 人がどう呼んでるか。   わしがそう呼んどるだけじゃ。 』

 『   ・・・・・・。  』

       仙人のような ご老僧。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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