断髪式。

  今どきの頭姿。  20歳の息子。 ・・・まあ、なんと申しますやら。
 かく言う私も 学生時代は肩まで髪をのばし前髪が目にまで届き、坊主界の < 中村雅俊 > と言われていました。  ( たぶん。)        色々な髪形に神経を使う時期があったお蔭で 今はまったく なんの頓着もありません。 あろうが無かろうが、ぬけようが 落ちようが・・。

 さて、この今どきの青年が 明日から < 得度習礼所 > に入所します。  京都・桂の本願寺西山別院内。
本願寺派の僧侶となる為、11日間の研修 ( あえて修行とは申しませんが ) を受けてきます。
これがまず、第一歩です。

 思えばもう30年前になります、わたしも入所し 僧籍を頂きました。
たった11日間とはいえ、辛く長い日々だったことを思い出します。  特に膝が崩れそうになるほどの 長時間の正座が・・。  試験や課題に追われ 睡眠時間も少なくて。       しかし、今にして思えば厳しい指導の日々は宝のような日々でした。

 この青年には、前知識はほとんど教えていません。  うまく過ごすより、出来なくて叱られたり 知っていなくて恥ずかしかったり 解らなくて悔しかったりを存分に経験してきてほしいものです。  あとで恨まれるかもしれませんが。

そこで、断髪式。
とりあえず 一枚刈りで入所です。  折角なんで、遊びながら刈ってみました。 そして とうとう つんつるてん。  はっはっは~。 ( 大笑 )
             まあ、がんばってこいや!

 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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