
乞うご期待。
湖東三山の一寺・金剛輪寺 ( 滋賀県・愛荘町 )。
あるお方のおともをして行って参りました。天平13年 (741) に行基上人が開かれた古刹です。 広い敷地の中を歩きます。 包む小雨、土の香り 苔の香り 石の香り・・・。 紅葉の時期は さぞかし美しい事だろうとも想いながら・・。 天台宗の宗務総長を務められた濱中光礼住職とお会いし色々なお話をお聞かせ頂きました。 とある大きな事が決まる瞬間に末席で立ち合わせていただきました。 ああ・・こういう事を大事にお考えであるのか。 なるほど・・ と 。
しばらくして 『 え~と、あなたは表具屋さん? うちには出入りのところが幾つもあるからなあ・・。 』
それはそうでしょう、数年前 800年前の曼荼羅を大修復された事はニュースにもなりました。
わたしも仕事をいただきたくてやって来たわけではありません。
『 存じ上げております。 滋賀には腕のいい表具屋、表具師が沢山おられる事も存じております。 』 ・・正直なところです。
帰り際、『 これを 軸にしてみてくれるか? 』 と頂かれていた <絵手紙>
を手渡されました。 『 表具をするひとは何人もいるんだがね・・。 』 と笑いながら。
ありがとうございます。 今日のご縁、楽しみながら表装させて頂きます。 栗山が預かったかぎりは
『 ほう・・。 』 と言われるものに仕上げてお見せします。