華葩。

 < 華葩 > 。
法要儀式の時、勤行しながら僧侶が< 散華 >します。   花びらを散らします。   多くの場合本物の花びらではなくて、紙製の花びら。  そこには、様々な画が描かれています。   法要記念にお配りされる事があり、経本の栞にされている方をよく見受けます。

 去年から勤められていた 西本願寺での < 親鸞聖人750回遠忌法要 > でも 散華されていました。  4・5・6・9・10・11月、そして今年1月と、月ごとに画の違う華葩が使われていました。  法要に出勤された僧侶には記念にその月の華葩が渡されていました。  毎月の法要に全て出勤された方は 7枚 の華葩がお手元にあるわけです。   何人かの方がそれを < 額装 > にされるという事で、そのご相談で本願寺からお声がかかりました。   額・裂・その大きさなど いろいろにご提案して話し合っております。  『 余っていたら下さい 』 などと言えるはずもない貴重な記念です。
 
 2年前でしたか、1500人会場 (島根) での法要でイベントとして仏画 ( もしくは、その香りのする画 ) を陳列し、その画をもとに物品販売をする企画に携わりました。  カレンダー・ポスター・絵葉書、そして 華葩。

 紙でなく、スケルトン・・半透明のものにしたくて 韓国で作ってもらいました。  3枚セットにしましたが、なかなか評判良くて お一人で80セット求められた方もありました。
プレゼントに使うとの事で。

 このスケルトン、ちょっと面白くて 手のひらに乗せて温めると蓮の花びらの様に反ってきます、ユックリと。 

そして、驚くことに ひっくり返して手のひらに乗せているうちに、反対にユックリ反ってくるんです。
 あたたかさで形を変える・・・・って なんともいいでしょ?
    
 残念ながら ハッと気がつけば、もう あまり手元に残っていないではないですか。  そうそう大量に作る企画もないでしょうからねえ・・。    なにせ 韓国ですから。  ・・・でも、次の機会があれば、やってみたい画のアイデアは渦巻いていますが!
 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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