
赤いケーキ。
元気な女の子2人と、お父さんお母さん。 報恩講のお参りです。
これまた元気いっぱいに 正信偈のお勤め、上手ですよ。
お勤め終わると、よりいっそう元気になりました。 『 ケーキ、ケーキ!』
小1の妹ちゃんが、お母さんのお手伝いをして そろ~っと運んで来てくれます。 コーヒーにケーキ。
みんなの分を座敷のテーブルに、何度も通いながら 上手に置けたら一回一回喜びながら。
いいですねえ。 報恩講とお坊さんと美味しいケーキが一緒の思い出になってくれたら嬉しい事です。
そう、おじいちゃんおばあちゃんのお家での報恩講に来てくれた時も ケーキだったもんね。
みんなして、お参りを楽しいように迎えて下さっているんですよね。
『 ガっチャ―ン! 』
あれ?・・・・・どうした? ・・・・どうやら、最後に運んでた自分の赤いケーキを ひっくり返して落としたみたい・・。 すっかりしょげ込んで テンションの下がった顔で入ってきました。
お手伝い失敗したのと、一番楽しみにしていた大事な大事な赤いケーキが グッチャリになったのとで・・・。
『 大丈夫、大丈夫。お母さんの分けてあげるから。』 『 お父さんのも 分けるよ。』 お姉ちゃんも分けてくれました。 よかったねえ。 ほら、だんだん元気になってきた。
ちょっと失敗したくらいどうって事ありません。 笑って励まして、分け合ってくれる大事な大事な家族がいるって事が分かっちゃいました。 落としたケーキより大きなケーキになってるよ。 帰るころには、すっかり元気。
また、お参りの時にはケーキをお願いします、お母さん。