秋・彼岸。

 彼岸会が勤まりました。  前坊守が朝4時から起きて< おはぎ >作りに燃えていました。
 この山奥の小寺に 遠くから30人近くの沢山のご参詣、迎える方としては嬉しい限りです。
( おはぎを作りたくもなるでしょう。・・?)

 彼岸花が咲いています。
田んぼのあぜ道やお墓には 人の手で植えられたものが・・・有毒成分を持っているため、田にモグラや虫が来ないように・土葬だったお墓を動物が堀りにこないようにと植えられたとか・・。
 お墓でよく見かける為か、< 曼殊沙華 >のほかに別名 < 死人花 > < 地獄花 > < 幽霊花 > ・・・
はては < はっかけばばあ >! ( 花が終わって葉が出てくるので、葉が欠けていると・・歯が欠けて・・。 ひどい。 )           『 なんで ばばあ やねん! じじいも歯あ 欠けとるわい! 』
つっこんでもいい所ですよ、おばあさん。

 韓国では < 相思華 > と呼ぶとか。
花と葉が一緒にはあらわれないので、見えない相手をお互いに思い合っているからと・・。
                  う~ん、さすが。

同じものを見ても、名前によって・そのひとが今まで見た聞いた経験した事を通して受け止めるので、随分違ったものに見えてしまうんですね。  わたしが見て受け止めていることが、<ありのまま><そのまま><そのもの> とは限らないわけです。           という事は、わたしそのものも 人さまに<そのもの> には受け止められていない方が多いってことですかねえ?      どうです?

 『 邪見 』 『 有無をはなれる 』・・という教えにつながっています。
 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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