何と付けましょう。

 昨夜 走って 西蓮寺に帰って参りました。   昨日も今日も 風の強い日です。 杉が多い裏山は 山そのものが動くが如く揺れています。  朝 箒で掃いた縁側は、なんのことやら・・・・。  庭は ありとあらゆる葉っぱが飛びまくっております。
 そんな中でも < どこ吹く風 >の強い奴。
優しそうな顔して なかなか・・・。 近づいて見ると、なるほど 芯の強そうな。  おそらく こんなに アップで見つめられた事はないでしょう、ここでは。    『 なにか? 』   とでも言いたげに。
 え~と、坊主なのに 風流が足らず 草花に不案内です。       < 金子みすず > さんに < 草の名 >という詩が。

    ひとの知ってる草の名は、    わたしはちっとも知らないの。
       ひとの知らない草の名を、   わたしはいくつも知ってるの。
           それはわたしがつけたのよ、  すきな草にはすきな名を。
     ひとの知ってる草の名も、    どうせだれかがつけたのよ
        ほんとの名まえを知ってるは、   空のお日さまばかりなの。
           だからわたしはよんでるの、   わたしばかりでよんでるの。

  名前はとても大事ですが、わたしの名も 誰かに付けて頂いたものです。(親ですが)
人でなくとも、廻りを見渡しても み~んな 誰かに付けられた お名前です。  願いが込められてあったり、性質や見た目であったり・・・。     自分で名乗った名前って・・・・自分のもつ願いと 働きを < 名 > として 名乗った名前って・・・。    思いつくのは < a-mita  > かな?

   そんなこんな 思いながら、 さあ。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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