
怒るもんですから。
『 この色で。 』 と頼んでいた 表装裂地反物が出来上がり、届けて頂きました。
ひとつの文様柄が 15cmと 迫力ある裂地です。 とても 綺麗です。 未だ 何の作品に・・という予定も当てもないのですが、美しさに 手元に置いておきたくて 織ってもらいました。 少々高価にて、一反は頼めず 半反で・・と無理を聞いてもらいました。
裂地屋さんが たまに やって来られます。
『 こんなのがありますよ。 栗山さん好みじゃないですか? 』 ・・・確かに。 よく ご存知で・・。
『 これなんか まあ、普通の表具屋さんは使われませんよねえ。 栗山さんくらいでしょうねえ。 』 ・・・うう、煩悩が刺激される・・。
ありがたい事なんです。 私の事をよくわかっていてもらって 楽しむように色々見せて貰えて。 断っても 怒らないし。 ただ問題なのは、この先 手にした裂地を使わせて貰える<作品>と 出会えるかどうかって事で・・。
そうでないと ただの <裂地収集家>として 家内に睨まれるだけですから。
この裂地、裏も いい感じなんですよ。 たまに 裏を表として使う事があります。 『 裏を使うなどと そんなのは 邪道だ! 』 と怒る方があります。 いいんです。 怒る方は、なにを言ったって 何を やったって・・・。