忘れっぽいです、最近。

  久々に 画家 ≪ 金 珉 ≫氏が やって来られました。
自影軸のお姿に 少々筆入れのご依頼がありましたので、顔料と筆を持参して。
 私は 京都・島根 行ったり来たりですが、彼は 韓国・日本 行ったり来たりで 忙しそうです。
3日に日本に帰ってきたのに、10日には また 韓国だそうです。
 私も負けてはいけないので 明日、島根に向かい 明後日の夜には 京都予定。

  『 時間も お金も ありません。 』    ・・・彼の弁。  ・・・ ご同輩。

 そんなこんなで 珉さんが 描いているのを ジッと見つめている訳にもいかないので、隣部屋で 屏風の土台作りを続けます。


だんだん 屏風らしくなってきましたね。    この3枚の写真分 進めるのに 10日はかかってますけど。
一旦 貼り付けたら 次の作業まで 最低 一昼夜は乾かして 置かないといけません。
 さて、では 何をしようか・・・・・おお、思いだした。

 姉に頼まれていた 念珠の房替え。   もう 半年も預かりっぱなしで  この間も  『 急ぎはしないんだけど、何時でもいいんだけど・・・まだ? 』     と。
いい加減に渡さないと、いくら 菩薩の様に穏やかな姉でも・・・・・。



かなり 痛んでいた 白と赤の房も 薄紫色に替えると、随分 趣が変わりました。
    これで また 出番が増えるでしょう。     念珠も うれしそうです。

 なにより 島根に帰るたび まだ 直してない事を思い出して、姉に会うたび ビクビクしなくてすむ 私が嬉しそうに見えたでしょう。  珉さんには。


 

 

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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