走れメロス。

 永代経法要を勤め終え、本堂の お荘厳を解き 平素のお内陣荘厳にいたしました。
打敷等で飾られた時は もちろん 美しいのですが、わたしは この いつもの時の <シブイ> お内陣が とても好きです。    箔も 決して新しくなく、鈍く光るだけですが うちらしくて いいです。  ホッとします。

 さて、これから 500kmばかり走って 少し 京都に行って参ります。 < 出稼ぎですね >
このたびは 一週間ばかり 西蓮寺におりました。       法要のほか 一軒だけ法事のご縁がありました。
昭和38年に 43歳でお浄土に還られたお方の<50回会>です。  残られた奥さんが 一人 娘さんを育て上げ
られました。 その娘さん、ご結婚なされ ふたりの娘さんに恵まれました。 その娘さん方 それぞれに 今 ひとりづつの娘さんが・・・・・・2歳と3歳の 可愛らしい女の子が 元気に走っています。    お勤めをご一緒し、お昼食をご一緒しながら、ご一族のみなさん なんと 気持ちのいい方々なんでしょうと・・。

 お昼食の時、どなたか ご挨拶は? ・・と お聞きすると 『 おばあちゃん、おばあちゃん。 おばあちゃんが 主役なんじゃけえ。 』         みんなにセガマレ 小さな声ですが 立派な ご挨拶。
『 みなさんのお蔭です。・・ 』 ・・と お礼の言葉ばかり。

 50年・・・ご苦労であった事とお察しいたします。  おばあさんと ご主人のお蔭で こんなにもいいご家族が、こんなにも 可愛い子たちが おられます。    まだまだ 増えてく ご家族に出会ってくださいね。

 過日 母と私をお招き下さいました御方様。   ありがとうございました。
行くさきざきの お部屋を暖めて待って頂いていたこと、奥様<18番>の美味しい絶品、おいしい お酒。
 そして 父の思い出話などの 楽しいお話・・・・・話って尽きないものですねえ。   重ねて重ねて ありがとうございました。

 そして これまた 先日、活きのいい お魚を 『 食べちゃんさい! 』 と 持ってきていただいた 御方。
すごいですね、ありがとうございました。

 お礼を言う事ばかりです。   みなさまに頂いた元気をもって 走ってきます。
4月は 島根・京都 あと2往復予定です。          がんばって~!

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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