ダメでしょうねえ。

寒い一日です。

古い掛け軸の 修復の様子の写真を アップしました。
古いものでは、400年前の軸もあります。  その間には 2度の修復が施されていて、私で 3度目となりました。
額装と違い、巻いて・おろしてを繰り返すので 痛みがちです。  古いものは捨てて 新しいものを買ったほうが安くつく場合もあるでしょう。    でも、古いものにしか無い良さがあります。

何より、ずっと大事にしてこられた方々の < 思い > があります。

    『 親父が大事にしてたんです。直したいと思います。・・・ところで、これ 何て書いてあるんです?読めないんですよ。 』

なんてお話もたまにあります。   『 そうですねえ。 』  なんて言いながら、読めるかな~って ヒヤヒヤしたり。

たまたま読めて、しかも 佛教の言葉だったりすると その意味合いのお話にまでなり、 < こうなると もういいって・・と言われる位まで 話す話す >  それでも、後で    『 そうですか。・・・親父 この言葉が大事だったんですねえ。 』    なんて言葉に出会うと、ホントに 嬉しくなります。

大事だと思っておられた事が 伝わっていくのに < 掛け軸 > が大きな役割を果たしているんです。

そこにあるだけで 大きな大仕事をしているって いいでしょ。

そこにいるだけで、おられるだけで おおきな大仕事をしておられる・年齢を重ねてこられたご老人で
あったり、赤ん坊であったりの様で。

ところで、・・ 『栗山さん。あなたは何もしなくていいんです。ただ 居てもらえるだけでいいんです。』

なんて、ダメですか?

西蓮寺十七代住職釈知浩   古書画保存修復師

山に囲まれ狸がお参り・・・
そこにあなたも仲間入り・・・
   ようこそ ようこそ。

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