何を書かれるかも 楽しみで

 本願寺の淨書室に行ってきました。
あるお方の書の 軸装の依頼です。   数年前からホントにお世話になっております。宗吉一水先生・山本慧先生方の書かれた お名号や一行書を 随分表装させていただきました。   行ってお預かりする時に、いろんなお話を聞かせていただくのも とても楽しみでした。

今年、お二人の先生方が 相次いで引退されました。<ご高齢ゆえとの事です。確かに 宗吉先生は 90歳であろうかと…>   淨書室も少しさびしくなりましたが、みなさんのあたたかさは 変わりありません。 ありがとうございます!

この書は 山本先生が身をひかれる時に頂いたものです。厚かましくも 『ここを お辞めになる時は、なにか書いてくださいね。 そこらに無い様な カッコイイ軸にしますから。』 って、お願いしておいたら 本当にくださいました。

 『いくらやっても、なんぼやっても <もうこれでエエゆう事は無い> っちゅう事やな。 なんぼ書いても満足することはないなあ…。』     と、おっしゃりながら。

私好みで 無地の紬裂の組み合わせで 軸装しました。
お約束どうり どこにも無いカッコイイ軸に。   言葉そのものを私に頂いたと思いつつ 仕事いたしました。
    ありがとうございました、 大事にいたします。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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