今日はひとりで決めました

 今日は一日中 表具三昧です。
六字名号等を 数枚裏打ちした後、さて。    裂地選びです。これが 楽しい苦しみ、いや苦しい楽しみ。
この作品には どんな裂地が合うか? 渋めに?爽やかに? そうそう 幅も決めておかないと。  裂幅で印象が随分変わるから…。  と なると、組み合わせる 中に回す裂地はどれに? こっち…いや こっちか…。

反物ひっくり返して 数時間腕組みする事もあります。 床の間の色や季節を 気にし始めたりと、考えすぎて わけがわからなくなり  『あ~~もう!』
 と なることも。      そんな時は 夕方 仕事から帰ってきた家内<あまり家にいないので家外ともいいます>に  『いちおう試しに聞いてみるけど、これ どっちが合うと思う?』
と 上から目線で聞くと  『こっち。』  と即答。  しかも なるほど良さそうで…。

  ひとに相談するって大事です。 見失っていたことを 見つけてくれたりします。
       できたら 謙虚にお聞きしましょう…。

西蓮寺十七代住職釈知浩

古書画保存修復師

緑に囲まれた山寺

  春 鳥の声、 夏 蝉の声
   秋 虫の声、 冬 雪の声
 
     ようこそ ようこそ 

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